2006年12月31日 ゲルギーエフ&マリインスキー劇場o. |
2009/04/25 カテゴリー/眠れる森の美女-抜粋
昨年の秋に移った部署で、初めての冬の陣に続く春の陣を終えました。この部署、繁忙期と閑散期で1日の労働時間に倍以上の開きがあります。(←誇張ではありません!)
ニーベルハイムが終わると急にヴェーヌスベルクに変わるみたいな感じです(≧∇≦) この急激な変化に思考はついていけるのですが、歳のせいか身体がついていけません。疲れがなかなか抜けませんでしたorz
急激な変化といえば、マーラーが交響曲第3番第1楽章に、「冬が去って夏が来る」といったようなことを記したそうですが、子供のころはそれがよく解りませんでした。「冬が終わったら、春でしょう?!」
その感覚を知ったのはそれから数年後のこと… 海を渡った異国の一部では春がほとんどなく、寒い日と暑い日が交錯して冬が終わり夏を迎えるとのこと。日々の急激な寒暖の差に、身体を壊すことが多いと聞きました。
マーラー 交響曲第3番
アバド&ウィーンフィル
少しは時間ができたことですし、来月中旬までは のほほ~ん とできるはずですので、旅行でもしようかと思いました。同僚は1週間本州脱出、10日間日本脱出ということもあり、それに影響されたのかもしれません。ここは太っ腹でいくことにしました。
私が選んだ旅先はフランス。ノートルダム大聖堂がある、シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏のランスにしました。
決めたら即、行動。先週の日曜日に電車に乗って買ってきました。
え? 買ってきた?
ロッシーニ 歌劇「ランスへの旅」
アバド&ベルリンフィル
かくして、私の旅行は数千円で収まる格安のものとなったのですw
この録音はアバドにとって同曲の再録音となりますが、旧盤がリリース当時はたいへんな賑わいであったことを思い出します。160年近く眠っていたオペラをアバドが蘇演したのですから。
1幕のオペラですが、CD2枚にわたっています。最後の最後に、驚きの邂逅がありました。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
合唱に続いて独唱陣が歌うは、「アンリ4世賛歌」ではありませんか!!
「アンリ4世賛歌」は、チャイコフスキーの「眠れる森の美女」の最終曲に用いられたものとして有名でしょう。「眠れる森の美女」は第5交響曲を完成した1888年に着手、1890年にマリインスキー劇場で初演されました。チャイコフスキー3大バレエの中で、音楽的に最も技巧に手の込んだ傑作と思います。
最終幕ではデジーレ王子とオーロラ姫の結婚を祝うさまざまな華麗な踊りが繰り広げられますが、フィナーレでそれは頂点に達します。このフィナーレを、凄まじい速度でツンドラを駆け巡る戦車団の音楽としてしまったのはスヴェトラーノフ元帥www
チャイコフスキー 「眠れる森の美女」全曲
スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響
フィナーレの後には「アポテオーズ」を以って幕となるのですが、これまでの豪華絢爛さとは一線を画して、「アポテーズ」は短調で荘厳に締めくくられます。チャイコフスキーはここで、「アンリ4世賛歌」を用いました。
マリインスキー劇場での初演から100年以上を経た2006年、総監督ゲルギーエフは大晦日の演目として、第3幕をメインとするバレエを上演しています。そのテレビ映像は、翌2007年正月から動画サイトでも見ることができました。
そこでの「アポテオーズ」では、チャイコフスキーによる原曲に割り入るように独唱陣によって「アンリ4世賛歌」が歌われていました。その出どころこそ、このロッシーニの「ランスへの旅」であったわけです。
ちなみに、ゲルギーエフはロッシーニの原曲から上手い具合に「アンリ4世賛歌」を編集しており、ロッシーニのそれは、ゲルギーエフ版ほど長大ではありません。
アバド&ベルリンフィルによるCDを購入してから数日後、ゲルギーエフによる「ランスの旅」DVDがあると知り、仕事帰りにまたしてもCDショップへ行ってみました。お目当てのDVDはなかったものの、ふと目に止まったものがありました。
それがこれ!
やはりDVD化になったのですね! しかも、その裏面の演目紹介には、はっきりと、Gioacchino Rossini "IL VIAGGIO A REIMS" (「ランスへの旅」) と記されているではありませんか!
もちろん、即購入(≧∇≦) これがDVD化されれば「涙もの」と言っていた夢が遂に叶ったのです!
このDVD、動画サイトの演奏と同じですが、カメラアングルがいくぶん異なり、ゲルギーエフの挨拶などはカットされています。しかしながら、このチャイコフスキーとロッシーニを一緒にしてしまうような贅沢さを味わえる喜びは大きいですね(^-^)
なお、この映像でもシャンパングラスを持って賑わうさまを観ることができますが、アバド&ベルリンフィルのCDでも、「アンリ4世賛歌」が歌われている際に、シャンパンの栓を抜く音が聞こえてきます。
そうでした、ランスはシャンパーニュ=アルデンヌ地域圏、フランス国王戴冠式の場として、そしてシャンパン醸造として有名な土地でしたね。
最後になりましたが、このエントリーはsweetbrierさんのブログを参照にして記しました。
Partita
2007/1/2 テレビでコンサート
厚く御礼申し上げますm(_ _)m
このエントリーだけは、チャイコフスキーだけの話題でもないので、ここだけではなくて、あっち(本館)にもアップしておこうかな…(笑)。
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ニーベルハイムが終わると急にヴェーヌスベルクに変わるみたいな感じです(≧∇≦) この急激な変化に思考はついていけるのですが、歳のせいか身体がついていけません。疲れがなかなか抜けませんでしたorz
急激な変化といえば、マーラーが交響曲第3番第1楽章に、「冬が去って夏が来る」といったようなことを記したそうですが、子供のころはそれがよく解りませんでした。「冬が終わったら、春でしょう?!」
その感覚を知ったのはそれから数年後のこと… 海を渡った異国の一部では春がほとんどなく、寒い日と暑い日が交錯して冬が終わり夏を迎えるとのこと。日々の急激な寒暖の差に、身体を壊すことが多いと聞きました。
マーラー 交響曲第3番
アバド&ウィーンフィル
少しは時間ができたことですし、来月中旬までは のほほ~ん とできるはずですので、旅行でもしようかと思いました。同僚は1週間本州脱出、10日間日本脱出ということもあり、それに影響されたのかもしれません。ここは太っ腹でいくことにしました。
私が選んだ旅先はフランス。ノートルダム大聖堂がある、シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏のランスにしました。
決めたら即、行動。先週の日曜日に電車に乗って買ってきました。
え? 買ってきた?
ロッシーニ 歌劇「ランスへの旅」
アバド&ベルリンフィル
かくして、私の旅行は数千円で収まる格安のものとなったのですw
この録音はアバドにとって同曲の再録音となりますが、旧盤がリリース当時はたいへんな賑わいであったことを思い出します。160年近く眠っていたオペラをアバドが蘇演したのですから。
1幕のオペラですが、CD2枚にわたっています。最後の最後に、驚きの邂逅がありました。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
合唱に続いて独唱陣が歌うは、「アンリ4世賛歌」ではありませんか!!
「アンリ4世賛歌」は、チャイコフスキーの「眠れる森の美女」の最終曲に用いられたものとして有名でしょう。「眠れる森の美女」は第5交響曲を完成した1888年に着手、1890年にマリインスキー劇場で初演されました。チャイコフスキー3大バレエの中で、音楽的に最も技巧に手の込んだ傑作と思います。
最終幕ではデジーレ王子とオーロラ姫の結婚を祝うさまざまな華麗な踊りが繰り広げられますが、フィナーレでそれは頂点に達します。このフィナーレを、凄まじい速度でツンドラを駆け巡る戦車団の音楽としてしまったのはスヴェトラーノフ元帥www
チャイコフスキー 「眠れる森の美女」全曲
スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響
フィナーレの後には「アポテオーズ」を以って幕となるのですが、これまでの豪華絢爛さとは一線を画して、「アポテーズ」は短調で荘厳に締めくくられます。チャイコフスキーはここで、「アンリ4世賛歌」を用いました。
マリインスキー劇場での初演から100年以上を経た2006年、総監督ゲルギーエフは大晦日の演目として、第3幕をメインとするバレエを上演しています。そのテレビ映像は、翌2007年正月から動画サイトでも見ることができました。
そこでの「アポテオーズ」では、チャイコフスキーによる原曲に割り入るように独唱陣によって「アンリ4世賛歌」が歌われていました。その出どころこそ、このロッシーニの「ランスへの旅」であったわけです。
ちなみに、ゲルギーエフはロッシーニの原曲から上手い具合に「アンリ4世賛歌」を編集しており、ロッシーニのそれは、ゲルギーエフ版ほど長大ではありません。
アバド&ベルリンフィルによるCDを購入してから数日後、ゲルギーエフによる「ランスの旅」DVDがあると知り、仕事帰りにまたしてもCDショップへ行ってみました。お目当てのDVDはなかったものの、ふと目に止まったものがありました。
それがこれ!
やはりDVD化になったのですね! しかも、その裏面の演目紹介には、はっきりと、Gioacchino Rossini "IL VIAGGIO A REIMS" (「ランスへの旅」) と記されているではありませんか!
もちろん、即購入(≧∇≦) これがDVD化されれば「涙もの」と言っていた夢が遂に叶ったのです!
このDVD、動画サイトの演奏と同じですが、カメラアングルがいくぶん異なり、ゲルギーエフの挨拶などはカットされています。しかしながら、このチャイコフスキーとロッシーニを一緒にしてしまうような贅沢さを味わえる喜びは大きいですね(^-^)
なお、この映像でもシャンパングラスを持って賑わうさまを観ることができますが、アバド&ベルリンフィルのCDでも、「アンリ4世賛歌」が歌われている際に、シャンパンの栓を抜く音が聞こえてきます。
そうでした、ランスはシャンパーニュ=アルデンヌ地域圏、フランス国王戴冠式の場として、そしてシャンパン醸造として有名な土地でしたね。
最後になりましたが、このエントリーはsweetbrierさんのブログを参照にして記しました。
Partita
2007/1/2 テレビでコンサート
厚く御礼申し上げますm(_ _)m
このエントリーだけは、チャイコフスキーだけの話題でもないので、ここだけではなくて、あっち(本館)にもアップしておこうかな…(笑)。
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無題
こんばんは。お待ちしていました、別館ひさしぶりのエントリー!
盛りだくさんですね。いろいろ教わりました。
お元気でお仕事や音楽鑑賞をされているのですね。なによりです。
スヴェトラーノフ元帥のすさまじいアポテオーズ、想像してみました。
オケのメンバーはみな、お仕事したな~って気分で楽器を置いたのかな。
拙ブログにTBしてくださって、ありがとうございます。
マリインスキーのジルベスターコンサート2006がDVD化されたら、
お知らせするとコメントしておきながら、
逆に情報をいただきました(^^;)
最近、あらためてこの動画サイトを見て、懐かしい思いでいました。
これからしばらくは、本館などでエントリーを拝読することができそうですね。
楽しみにしています。
sweetbrier | URL | 2009/04/25/Sat 22:50
こちらでは、おひさしぶりです!
sweetbrierさん、こんばんは。コメントありがとうございます!ロッシーニの「ランスの旅」を聞いて吃驚して、貴ブログにコメントを差し上げた時点では、本館のみに記す予定でした。
ところが、その数日後(つまりわずか数日前!)に件のDVDを発見し、急遽こちらに
記すべく加筆した次第です(≧∇≦)
なお、本館では、このエントリーの最後の部分を変更しています。sweetbrierさんのエントリーご紹介は割愛させていただき、チャイコフスキーがワーグナーから受けた影響のことを加筆しました。
本館を読んでくださる方にはワーグナー愛好家が多いですから(^-^)
またよろしくお願いいたしますm(_ _)m
凛虞 | URL | 2009/04/25/Sat 23:15
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